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RFIDの基礎知識 – IO-Link対応RFIDアンテナを選定する上の注意点

Posted by Balluff on Jul 13, 2021 11:31:50 PM

最近、IO-Link対応RFIDシステムの採用が増えています。これは、安価にRFIDアンテナを増設できるからです。通常のRFIDシステムではアンテナを最大2つしか接続できません。IO-Linkであれば、IO-Linkマスタポートに接続するだけなので、IO-Linkゲートウェイ1台に対して、RFIDアンテナを4~16台接続できます。しかし、このIO-Link対応RFID、一つ注意しなければならない点があります。それは、1回の処理で通信できるデータ容量です。

RS232TCP/IP、各種フィールドバス対応のRFIDシステムは、一度で最大256Byteのデータをインタフェース経由で上位のコントローラへ送ることができます。しかし、IO-Link対応デバイスが通信できるデータ量は入力/出力で各32Byteと定められています。バルーフのIO-Link対応RFIDでは、10Byteと32Byteのタイプがあり、最上位と最下位バイトを通信コマンド/通信フラグ領域として使用しているため、1回の通信命令で8Byteまたは30Byteしか通信できません。つまり、読込み/書込みしたいデータ容量が増えると、データを分割してコマンドで制御する回数が増えるため、必然と時間を要してしまいます。

CommunicationSpeed_IO-LinkRFID

7_1_Produktionsdaten_Dokumentierenしかし、IO-LinkRFIDが全く使用できないわけではありません。識別の情報や番号だけを読込み、その番号をデータベースで参照・処理する中央集約方式であれば、十分このシステムは活躍できます。事実、この方式で採用されているお客様は非常に多いです。

 

 

 

もし、データを高速に通信したいのであれば、高速・大容量に対応したBIS Vのシステムをお選びください。ISO 15693規格のRFIDシステムに比べ最大8倍の速度で通信できます。

 

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トピック: rfid, 物流, ロジスティクス, トレーサビリティ, IO-Link, 識別, HF, 基礎知識