どのように誘導型近接センサは目の前にある金属ターゲットを検出しているのか、不思議に思ったことはありませんか?高度な電気工学の深い部分はもちろんあるのです、基本的な動作原理はそれほど難しくありません。
誘導型近接センサは主に、極細の導線を多数回巻きつけた誘導コイルとコンデンサ、振動発振器が搭載されています。コイルとコンデンサを調整することで、自立した一定周波数の正弦波を生成します。電力が回路に供給されると継続的に正弦波が発振します。電力を継続的に送ることができないと、コイルの細い電線による電気抵抗やその他の抵抗により電力損失が発生し、いずれ発振は止まってしまいます。
発信回路は、センサ表面の直近に内蔵されたコイルから電磁界を生成します。このセンサの表面を「検出面」と呼びます。
発生された電磁界の領域に導電性のある金属が侵入すると、磁界のエネルギーが金属に伝達されます。この伝達されたエネルギーは微小な循環電流として現れ、これを渦電流と呼びます。
この渦電流は、金属を通って循環しようとするため、電気抵抗を受けます。この抵抗による電力損失は熱となって失われます。センサの電源供給では、この電力を補うことができないため、振幅が減衰します。最終的には、トリガ回路(シュミットトリガ)で、予め設定されたしきい値を下回ります。このしきい値は、金属物体が確実に存在するレベルに設定してあります。検出回路で金属が検出されると、センサの出力がONになります。
バルーフの誘導型近接センサのラインナップはこちら