Document
>> Back to homepage

事故の発生を事前に防止: 状態監視センサによるファンの予兆保全アプリケーション

Posted by Balluff on Jul 23, 2020 3:14:31 PM

ガスの圧縮や供給で使用される共通の機器の一つとして、ファンは鉄鋼、鉱山、石油化学、電力、鉄道、織物、造船、その他の公共施設や換気用として様々な場所で使用されています。ファンはプロセスや環境保全でとても重要な役割を果たしています。例えば鉄鋼産業では、焼結ファン、高炉送風機、鉄炉送風機、高炉ガス二次集塵ファンなど、多くの場所でファンが使用されています。鉱山では、メインファンが直接空気を供給するというとても重要な用途で使用されています。

アプリケーションに関わらず、送風機は工場で最も重要な設備の資産であり、最もエネルギーを消費する機器でもあります。工場のコストを節約し、損失をなくし、安全な製造と事故をなくすため、正確なメンテナンスのコンセプトと方式に従わなくてはなりません。これにより、工場全体のエネルギーを節約し、消費を減らし、効率化が図れます。その中で状態監視はファンのメンテナンスでよく語られる概念です。

 

一般的にファンが始動したとき、軸受の振動はとても小さいのですが、稼働時間が長くなるにつれて、ファンの中に溜まったホコリが羽の上に不均一に付着し、徐々に回転バランスが崩れ、軸受の振動がますます大きくなります。一度、振動がファンの最大許容値を超えると、ファンは修理のために自身で停止します。また、異常な振動や摩耗により、軸受の温度が正常の範囲を超え、最悪な場合はファンが故障します。

 

ファンの安全な運用方法

ファンの振動状態は、回転装置の状態監視で最も重要なパラメータの一つです。センサが収集する振動データと追加の温度データを基にした監視や診断は、ファンの高度な予兆保全を実現するための重要な要素です。

バルーフのマルチファンクション状態監視センサ BCMシリーズは、振動や温度など、様々なファンの状態値を同時に測定します。振動データは、通常、データ収集から状態監視のための処理、解析までのすべての手順を行う必要があります。この手順に沿って、BCMはそれぞれの段階で適応できます。例えば、1つのセンサによる測定だけを評価しても状態の検出ができない場合、データ処理用のプロセッサと統合し、他のセンサと組み合わせて解析することができます。BCMは、状態監視専用のセンサーとしてやボディ制御モジュールの一部として、一般的なFAシステムアプリケーションへの組み込み用としても使用できます。

 

condition-monitoring-sensor

 

状態監視センサ BCMを基に、一度、ファンの動作パラメータが設定された正常値から外れたことを検出すると、瞬時にアラームを発し、予期しない機器の事故を防止するための原因を解析することができます。また、ファンの稼働中の急激な振動の上昇や軸受の温度上昇、振動値の往復変動など、異常現象の診断や解析を行うことができます。これらのことにより、ファンの動作状況を理解し、科学的にメンテナンス計画を立案し、不要なスペアパーツを削減することができます。また、可能な限りファンの稼働時間を延長させ、ダウンタイムを削減し、生産性と効率性を高めることができます。そして最終的には、状態監視とプロセスの操作を組み合わせることにより、プロセスの操作を最適化することで、さらなる生産利益を得ることができます。

 

バルーフの状態監視センサ BCMで、送風機のような重要な工場資産は状態監視と予兆保全の恩恵を受けることができます。

トピック: PredictiveMaintenance, ConditionMonitoring, 状態監視, 予兆保全