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クーラントの継続的な液面検知とサプライヤへの自動通知

Posted by Balluff on Jul 23, 2020 5:32:19 PM

金属加工の製造プロセスではクーラントの使用が欠かせません。摩擦の軽減や、工具・被削材の冷却、切りくずの除去など、クーラントは正確な金属加工を行うためには絶対に必要なものです。

 

継続的なクーラントの液面検知

バルーフでは製造機器の製作のため、複数の工作機械を用いています。これらの工作機械で使用されたクーラントは週に1回、クーラントタンクシステムへ一括して収集します。このような媒体を集約するシステムは、物流コストの観点から分散したシステムより経済的です。

 

バルーフのクーラントタンクシステムは3つのタンクで構成されています。#1#2GRP(ガラス強化プラスチック)製タンクは使用済みクーラント用として使用され、集められたクーラントは再処理 / リサイクルされます。

金属製のタンク#3には新しいクーラントが入っており、稼働中の工作機械へ供給します。

 

バルーフは2年前にタンク内の液面検知を自動化するシステムを導入しました。全てのタンクには、液面検知用のフロート(浮き)を付けたバルーフのロッド型磁歪式リニアスケールを搭載しました。

https://www.balluff.com/en/de/productfinder/#/ca/A0001/cg/G0116

 

 

このロッド形状のリニアスケールはお客様のご要望に応じてロッド部の長さを任意に指定できます。また、分離した密度の異なる2つの液体の液面を検知する特殊なアプリケーション用に、2つのフロートの位置を検出するソリューションも用意しています。

 

データをOTレベルからITレベルへ

3つのタンクにそれぞれ搭載された液面検知用のリニアスケールはIO-Linkインタフェースを備え、産業用ネットワーク対応のIO-Linkゲートウェイに接続されています。

 

 

このIO-LinkゲートウェイはTCP/IPでもアクセスできるため、それぞれのタンクの液面を見える化するダッシュボードを、PCベースで簡単に制作できます。

 

 

見える化と自動通知システム

製造現場では、IO-Link対応のLED積層信号灯スマートライトにより、誰でもタンクの液面をひと目で確実に確認することができます。

 

 

液面監視の自動化とネットワーク化により、クーラントの追加や使用済み分の回収依頼をサプライヤへ自動的に通知する機能を実現しました。

 

 

このソリューションの利点:

  • 液面検知のリアルタイム監視で透明性が向上
  • 危険な液体がタンクから溢れ出るリスクを最小化
  • 物流のサイクルタイムを最適化し、コストを削減
  • クーラント不足によるダウンタイム削減で工作機械のOEE (総合設備効率) が向上

 

さらなる情報はバルーフの状態監視ソリューションをご覧ください:

We monitor your machines !

トピック: intralogistics, Machine & Plant Engineering, Industry4.0, IO_Link, Industrial Internet of things, LevelMonitoring, IIoT, イントラロジスティクス, インダストリー4.0, レベル監視, 液面検知