スマート製造に関する会合で発表する際、多くのエンジニアや管理職の方からこういった質問をされます。「IIoT(Industrial Internet Of Things)に必要なコストを上司に提案する上手い方法はないか?」「どうすればIndustry 4.0に関するプロジェクトの必要性を経営陣に納得させることができる?」これらは深刻な問題です。経営陣を納得させ、予算が得られなければプロジェクトを進ませることはできません。IIoTへの投資は高額な支払いとなるため、決済は上司の判断に委ねられます。
このブログではさまざまな経営スタイルやシチュエーションに適応できる3つの提案方法をご紹介します。
1) ダウンタイムの削減で費用対効果(ROI)を示す
「利益を示せ!」 このように言ってくる経営者は少なくないはずです。コストや利益に関するメリットを計算したりアピールすることは大変で手間がかかる作業に見えます。しかし、チームワークを駆使し、KPIを知り、興味を引く事例を紹介することでIIoTプロジェクトのROIを説明でき、正当性を経営陣に主張することができます。多くの人が、最初のプロジェクトのROIが「次のプロジェクトの予算獲得につながった」と話してくれました。MetalForming Magazineには、ツールの使用時間からどのようにしてROIを求めるかを説明した素晴らしい記事があります。
2) 生産性のための企業目標の活用
企業目標とプロジェクトの目標をリンクさせることで、プロジェクトを成功させることができます。Smart Industryは、で至るかへの移行の取り組みに関して製造業の動向を調査する調査プロジェクトを毎年発表しています。2016年の記事では、製造者が期待するトップ3のメリットとして、労働者の生産性向上(3位)、資産活用の最適化(2位)、コスト削減(1位)を挙げています。こういった目標は投資の原動力となっており、メーカーは大なり小なり実際に成果を出しています。しかし、同時に半数以上のメーカーが労働者のスキルギャップの問題を最大の障害として挙げていることも明らかにしており、労働者の生産性向上がトップに躍り出たのはこれが理由ではないかと筆者は思います。私たち製造者は、今いる人材の生産効率と生産性を向上させなければなりません。
3) 競合もIIoTに投資している!
競合他社に遅れを取ることを心配している上司にはこういったアプローチも有効です。Control Engineeringは最近、製造業者を対象とした調査結果を発表し、彼らがIIoT技術に対してどのように投資しているかを明らかにしました。多くの製造業者は主にセンサ、接続技術、データ分析に対して投資しています。多くの製造業者は主にセンサ、接続技術、データ分析に対して投資しています。グローバル市場での急速な変化に追いつきたいのであれば、IIoTへの投資は競争力を維持するための必須条件となります。
IIoTプロジェクトに関してのサポートやコンサルティングが必要な場合は、IO-Link、スマートセンサ、RFIDに詳しいBalluffまでご連絡ください。インダストリー4.0やスマート製造に関する豊富な経験によってプロジェクトを成功させることができます。