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油圧駆動機器をIIoTとインダストリー4.0につなげよう

Posted by Balluff on Aug 4, 2020 10:47:11 AM

次世代の産業革命は既に始まっています。あなたの会社が「メカだけ」の会社かどうかに関わらず、存続可能なビジネスであり続けるため、IIoTとインダストリー4.0のアプリケーションに投資すべき時です。

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IIoT (Industrial Internet of Things: 産業のモノのインターネット)

IIoTを簡単に言うと、製造現場のデバイスをネットワークへ接続することです。これらを接続すれば、新しい方法で便利なデータの生成と収集が可能です。このネットワークにより、装置の内部まで見える化でき、予兆保全とビッグデータの解析が可能になります。IIoTにより、OEE (Overall Equipment Effectiveness: 総合設備効率)が向上し、私たちのビジネスへ新しい視点がもたらされます。

 

インダストリー4.0

インダストリー4.0は大きな意味で、生産を向上させるためのデジタル化や新しい技術、実用的な意思決定を融合させたものです。インダストリー4.0は、これまでにない柔軟性、効率的な生産、そして生産のあらゆるレベルでの見える化の実現を目指しています。インダストリー4.0は、私たちのプロセスからサプライチェーンに至るまでのすべてに影響を与えます。そのフィロソフィーはリーン・イニシアチブ、自動化、テクノロジー、原材料、ダウンタイム削減の更新、OEEへの投資を融合したものです。このフィロソフィーにより、現在の製造業におけるグローバル市場での競争力が維持できます。ドイツ政府がインダストリー4.0の先例を作ってきましたが、全世界の製造業がこの課題に取り組まなければなりません。

 

IIoTとインダストリー4.0の導入

油圧駆動機器のような標準的なシステムをIIoT化することにより、様々な事が加速します。従来のオン/オフの流量スイッチや圧力スイッチは、単純なスイッチングポイント以上の情報を提供するデバイスへとアップグレードします。さらに、温度、圧力、流量、液面計のようなアナログ信号のセンサは、IO-Linkのようなオープンな標準規格技術によってIIoT対応になれます。これらの技術による明確なパラメータ、診断、イベント、警告を組み合わせることで付加価値を高めます。標準的な油圧駆動機器は、最小限の変更でスマートパワーユニットになることができます。

 

予兆保全やリモート監視、トラブルシューティングの簡素化により、IIoTの価値は向上します。トラブルシューティングのために、油まみれの型押しプレスの現場へ降りる必要がないことを想像してみてください。IIoTに対応した技術により、デバイスと接続することで修正すべきことが正確に把握できます。さらに、故障の発生を事前に予知することもできます。これにより、装置のダウンタイムだけでなく、危険領域の滞在時間も削減することができます。

 

IIoTに対応した技術を選択することは、インダストリー4.0の価値を十分に活用するためのプログラムの一歩に過ぎません。また、プロセスを分析し、生産ラインへ柔軟性を持たせる方法を定めなければなりません。その後、リーン・プロセスをサポートするための自動化技術の立ち位置も議論すべきでしょう。製造メーカーは同じ製造ラインで何百種類もの製品を生産しながら、生産のあらゆる側面を確認でき、装置のダウンタイムを実質的にゼロにして品質基準を確保できるようになります。

 

インダストリー4.0とIIoTの違い

インダストリー4.0は見える化や柔軟性、効率性を高めて競争力を向上させる方法についての、文化的なフィロソフィーです。IIoTの接続性はインダストリー4.0実現の力となります。IIoTは私たちのデバイス、データ、装置、そして人々をつなぎ、会社と顧客の利益に貢献します。この両方を受け入れることにより、プラスの成果を挙げ、グローバルな競争力をより簡単に維持することができます。

 

原文はHydraulics & Pneumaticsに掲載

トピック: IIoT, industry_4.0, 状態監視, 予兆保全, process monitoring, Condition Monitoring, Predictive Maintenance, 予知保全, プロセス監視