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バルーフのスマートカメラ BVS

Posted by Balluff on Jul 23, 2020 4:04:57 PM

インダストリー4.0に対応

Industry 4.0とは、高品質な製品を短納期で製造するため、スマートで柔軟性高い生産に対応できる工場を目指す技術的なコンセプトのことです。しかし、これは高度に自動化されたプロセスの中で、すべてのデータをリアルタイムで取得することが求められます。この要件に対し重要な役割を果たすのが画像処理システムです。現在でも、例えばワークの識別やプロセスの品質監視、グリッパシステムの作業支援などで活躍しています。バルーフの新しいスマートカメラ BVS を選択すれば、FAを的に絞った様々な要求の厳しいタスクを、迅速かつ柔軟に解決することができます。センサのスペシャリストとシステムプロバイダであるバルーフは、ユニークな課題の解決役としてこの新しいカメラを画像処理製品群へ追加しました。

 

画像処理機能がますます包括的で複雑になる一方で、より多くのユーザーがシンプルで使いやすいソリューションを求めています。バルーフは、新しいカメラを設計する際にこのことを念頭に置きました。画像処理システムのユーザー層は、必ずしも画像処理に慣れ親しんでいるとは限りません。そのため、シンプルで直感的なインタフェース、FA環境への柔軟な適応、業界標準の使用方法により作業が容易になると考えました。

 

バーコードや2次元コード、テキストの識別、明るさや輪郭の検出による物体検査、物体検出ツールを使用した位置決めが主なアプリケーションとなります。

スマートカメラは完全なパッケージで、すべてのソフトウェア、マニュアル、オンラインヘルプが含まれている「電源を入れてすぐに使える」製品です。

 

運用は簡単で実用的です。ユーザーは、任意のウェブブラウザからシリアル番号を使用して「BVS Cockpit」のインタフェースにアクセスします。インタフェースは分かりやすい構成で、ユーザーの利便性を第一に考えてあります。設定可能なユーザー管理機能により、アクセスするユーザーによって設定できる機能を制限することができます。また、このインタフェース上からネットワーク内にある他のスマートカメラへ直接切り替えることも可能です。

 

1.3MPの解像度を持つモノクロCMOSセンサチップにより、画像を迅速かつ確実に解析することができます。また、ユーザーは必要に応じて、保存された他の画像にアクセスすることができます。スマートカメラは、最大100の検査プログラムもち、特徴を持つトレーニング画像のインポート / エクスポート機能を搭載しています。

 

検査プログラムを作成や変更は、ユーザーが設定モードへ切り替え、解析ツールのオブジェクトを配置し、インテリジェントなパラメータを設定した後、互いのオブジェクトをつなぐだけでプログラムできます。一部のツールには、オブジェクトのパラメータを自動的に設定するウィザードも用意されています。すべてのツールは、MV Tec Software GmbH の HALCON ライブラリがベースになっています。

 

モニタモードと呼ばれるモードでは、検査プログラムが継続的に実行されます。結果は、特定の出力から結果パケットという形でPLCやホストコンピュータへ提供されます。履歴は、現在実行中の検査と並行して見ることができます。

 

統計モードでは、検査画面を表示させながら、複数のスマートカメラへもアクセスすることで、結果に関するパラメータを個別に設定し、グローバルの歩留まりや統計値を確認することができます。

 

バルーフが意味する「スマート」とは、画像処理の枠を超えることを意味します。このスマートカメラは、検査で取得したシリアル番号とプロセス環境にある様々なセンサの情報を組み合わせるなど、FA環境からの様々な情報をリンクさせ、検査内容と組み合わせることができます。例えば、バルーフのIO-Link対応LED積層信号 スマートライトをスマートカメラから直接制御することができます。

 

必要な時にマウスをクリックするだけで、オートメーション企業の要であるプロセスネットワークを通じて最も重要な情報のみを取得し、品質やサービスに関するデータや画像は高速ギガビットイーサネットを介して転送されます。

 

内臓のIO-Linkマスタポートにより、IO-Linkデバイス、センサ、アクチュエータを簡単に追加で接続でき、PLCを介して直接または間接的にスマートカメラの検査に情報をリンクさせることができます。

 

スマートカメラはLANと8つの自由に設定できるデジタルインターフェースを備えたIOバージョンと、LAN、PROFINET、IO-Link、デジタルインターフェースを備えたフィールドネットワークバージョンの2つを用意しています。頑丈な筐体、簡単な設置方式、標準化されたM12コネクタ、Cマウントレンズにより、柔軟に様々なアプリケーションに対応できます。

 

図:

 

bvs01図 1: バルーフのスマートカメラ BVS SCの外観(PROFINET / IO-Link)

 

 

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図2: スマートカメラBVS SCの接続部(PROFINET, IO-Linkポート)

 

 

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図 3: BVS Cockpitのインターフェース - 設定メニュー

 

トピック: Industry4.0, MachineVision, SmartCamera, スマートカメラ, マシンビジョン, インダストリー4.0