パッケージング、食品・飲料産業の巨大な領域で、OEE (Overall Equipment Efficiency: 総合設備効率) の向上が見込める主要なアプリケーションの1つは、フォーマット変更です。特殊な包装や個別の包装は買い手の購買意欲を刺激します。つまり、メーカーはフォーマット変更を実装する方法を探す必要があり、装置メーカーはこれを取り入れた柔軟な装置を作り上げなければなりません。
IO-Linkのデバイスやゲートウェイ、ハブ、リニアスケールによって、フォーマット変更のOEEは従来よりさらに向上する可能性を秘めています。IO-Linkには、フォーマット変更に最適な機能が備わっており、次のような通信を行います:
フォーマット変更とは、製品に何らかの変更があった際に、装置への物理的な調整を行うことです。箱のサイズやパッケージングのサイズ、デザイン、ケースのサイズ、その他にも様々な変更が行われる可能性があります。
OEEの改善に貢献できるフォーマット変更の種類は:
ガイドによるフォーマット変更では、変更の際にオペレータがガイドや補助を行います。例えば、ガイドレールを新しい位置へ移動させたり、スライドさせたりします。IO-Link対応のリニアスケールは常に正確な位置を示すことで、作業者の作業を手助けします。逐一HMIや手順書を見に戻って、すべてが正しい場所にあるかを確認する時間をなくすことができます。
パーツ変更では、次の製造を実行するために装置からパーツを入れ替える必要があります。例えば、袋詰め機や製袋包装機の袋のサイズの変更や、チューブの変更がこれに当てはまります。チューブへのRFIDタグを貼り付け、装置上にRFIDアンテナを設置すれば、正しいチューブが装置へ取付けられているかを数秒で簡単に判断することができます。
色変更では、袋やパッケージ、容器の色を次の製造で変更します。例えば、ヨーグルトの袋のサイズや形状は以前の製造と同じままに、色やデザインを変更します。スマートな光学式カラーセンサは光学系のパラメータを瞬時に変更できるため、装置のレシピを変更した際、瞬時に新しい袋のただし位置を検出することができます。
半自動や完全自動のソリューションを開拓することで、変更に必要な時間の短縮や、センサの自動パラメータ変更による一貫性のある正確な位置決めなど、フォーマット変更に関するOEEを向上させることができます。
スマートで簡単、ユニバーサルなIO-Linkはフォーマット変更をシンプルにし、センサのパラメータを迅速かつ簡単に変更できる能力を与えます。